「美味しい野菜は土から!」〜こだわりの土作り〜
- tetsuya takeshima
- 2月16日
- 読了時間: 3分
更新日:5月16日
農業において、土作りはすべての基本。
登場人物
A(農業に興味のある若者):農業について学び始めたばかり。
B(ベテラン農家):若手ながら長年の経験を持ち、伝統的な農法にも詳しい。
A:
「最近、うちの野菜の味が濃くなってきたって言われること多くなったよね。」
B:
「それはやっぱり、土作りを丁寧にしてるからじゃない? いい土があってこそ、いい野菜が育つんだよ。」
農業で何より大事なのは、土作り。土が良くなければ、美味しい野菜はできません。私たちは、ビールの絞りカス、腐葉土、馬のふんなどを使って、じっくり時間をかけて土を作っています。今回は、そのこだわりの土作りについてお話しします!
「土は生きている」— 微生物たちが働く土作り
A:「でもさ、土作りってそんなに大変なの?」
B:「めちゃくちゃ大変! でも楽しいよ。うちの畑の土は、微生物たちが元気に働けるように工夫してるんだ。」
土の中には、目には見えないけど、たくさんの微生物が暮らしています。この微生物たちがしっかり働いてくれると、野菜がぐんぐん育つ栄養たっぷりの土になります。だからこそ、私たちは発酵した有機物をたっぷりと使って、微生物の住みやすい環境を作っているんです。
「ビールの絞りカス」で発酵パワーUP!
A:「ところで、なんでビールの絞りカスを使うの?」
B:「発酵しやすいし、栄養が豊富だからだよ! 微生物たちが大喜びするんだ。」
ビールの絞りカスには、たんぱく質やミネラルがたっぷり。これを発酵させて土に混ぜると、微生物が活発に動き出し、土がふかふかになります。
手作りの腐葉土—山の恵みを土に還す
A:「腐葉土って、市販のを使わずに作ってるよね?」
B:「そう! うちの腐葉土は、山から集めた落ち葉を発酵させて作るんだよ。」
市販の腐葉土も悪くはないけど、自分たちで作ると微生物の種類が豊富で、土に馴染みやすいのがポイント。落ち葉を山から集めて積み重ね、そこにおからと砂糖水を加えて発酵させます。
A:「おからと砂糖水を入れるのは?」
B:「おからは微生物のエサになるし、砂糖水を加えると発酵が早く進むんだ。」
手間はかかるけど、こうして作った腐葉土は、自然の力を活かした最高の土壌改良材になります。
馬のふん—大昔から続く伝統の土作り
A:「そういえば、このあたりって昔から馬の産地だったよね?」
B:「そう! うちの地域は、なんと信濃国時代から軍馬の生産地だったんだよ。」
昔からこの土地では馬が飼われ、そのふんを肥料として使ってきました。馬のふんは、繊維質が多く、微生物が活発になりやすいのが特徴。しっかり発酵させることで、畑にとって最高の肥料になります。
「昔の人たちも、この土地の恵みを活かして農業をやってたんだなぁ」と思うと、伝統を受け継いでいる感じがして、ちょっと誇らしい気持ちになります。
「土の力が、野菜の味を変える!」
A:「実際に、土作りを変えてから野菜の味って変わった?」
B:「うん! 甘みと旨みが増して、お客さんにも『味が濃くて美味しい』って言われるようになったよ。」
土の状態がいいと、野菜の根がしっかり張って、栄養をたくさん吸収できます。その結果、味に深みが出てくるんです。
A:「それに、化学肥料に頼らないから安心安全だよね。」
B:「そう。だからこそ、手間を惜しまずに土作りを続けてるんだよ。」
「美味しい野菜を育てるために、これからも土作りを大切に!」
A:「じゃあ、次の作業は何?」
B:「腐葉土を裏返して、発酵を進めるよ! いい土があってこそ、美味しい野菜が育つからね。」
農業において、土作りはすべての基本。私たちは、自然の恵みを最大限に活かしながら、これからも美味しくて安心な野菜作りを続けていきます!
A:「そういえば、おからと砂糖水、もう少し補充しておこうか?」
B:「そうだね! 今日のごはんは、うちのトマトとキュウリをたっぷり使ったサラダにしよう!」
土から生まれる、美味しい野菜。その秘密は、こだわりの土作りにあります!
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